1959年 静岡県沼津市生まれ。
ICU(国際基督教大学)で英語と生物学を修め、筑波大学医学専門学群に進む。医師免許取得後、脳神経外科医として筑波大学付属病院、国立病院医療センター(現国立国際医療センター)など、臨床現場の第一線で活躍。救急救命医療にも携わってきた。
その間、少年時代からの夢であった「宇宙飛行士」を目指し宇宙医学研究にも着手。
学会発表などがNASAの研究者から注目され、1995年 NASAエイムス研究所からNRC(米国科学評議会)上級研究員として招聘される。さらにMIT(マサチューセッツ工科大学)の客員研究員として、形状記憶ゲルの遠隔医療への応用研究を開始。西海岸(シリコンバレー)からヒューストン、フロリダを経て東海岸(ボストン)まで飛び回りながら、ライフサイエンスの最先端研究に携わる。
アメリカ滞在中、それまで日本には存在しなかったオルソケラトロジーと出会い、自分自身の近視を治療。0.02であった視力は1.2まで回復し、その効果に驚く。この治療法を展開している米国の学会(National Eye Research Foundation)の教育セミナーや、学会理事を務める医師の指導のもと、オルソケラトロジーの基本的な診療技術を習得。
2000年の帰国に際して、「日本にはない新しい医療を展開したい」という強い理念のもと、三井メディカルクリニックを開業。日本で初となるオルソケラトロジーの本格的治療を開始する。2005年からは、米国由来の従来型オルソケラトロジーをさらに進化させた「オサート」を開発し、米国特許を取得。
2006年には同治療での日本特許も取得し、今まで治療ができなかった強度近視と乱視、そして世界初の試みである遠視や老眼にまでその治療範囲を広げている。
三井メディカルクリニックの目指すところは、「人類の未来に貢献する」医療。他の医療機関ではなし得ないような先進的医療を常に模索し、「日本の医療界に新風を注ぎ込みたい」と考えている。
世界中から患者が訪れる画期的な屈折矯正治療「オサート/オルソK」のみならず、開院当初から、国土交通省指定機関としてパイロットの健康管理に関わる「航空身体検査」、首から上の総合診断「頚椎・脳ドック」、特殊な採血だけで癌を早期発見する「癌ドック」など、特色ある医療を手がけてきたが、2006年からは、「温泉医療」、インドの伝統医学アーユルベーダによる眼の治療「ネトラバスティ」など、統合医療の領域にも進出。
更には「血液オゾン療法」、究極のアンチエイジング「胚細胞注入療法」、NASAの技術を利用した「重力療法」など、その求める先は留まるところを知らない。まさに、NASAの「フロンティア精神」とシリコンバレーの「ベンチャー精神」とが融合したベクトル軸に沿って進んでいる。
このように精力的な医療ベンチャー活動の一方で、「教育」活動もライフワークの一つに掲げ、小中学校や市民講座などの講演会では「夢を持ち続けることの大切さ」を語り、東邦大学医学部では非常勤講師として「航空宇宙医学講座」を担当している。
2006年度、および2007年度版「Who's Who in the World」では、"Medical Researcher"&"Educator" として紹介された。
主な著書に「ヒトは宇宙で進化する」(ポプラ社)、「寝ているだけで視力は復活する」(青春出版社)「オルソケラトロジー・ハンドブック」(医歯薬出版)などがある。
アメリカFDAが正式認可 寝ているだけで視力は復活する
- 最新の治療法「オルソ・ケラトロジー」の成果 -
三井石根 著 / 青春出版社
夜、寝ている間に近視を治してしまうという画期的な近視治療法、「オルソケラトロジー」の すべてがわかります。
どうして視力が復活するのか、夜間装用して大丈夫なのか、どの程度の近視に有効なのか、パイロットなど資格試験には向いているのか、子どもにも有効なのか、どれくらいの日数・治療費がかかるのか・・・・・・など、オルソケラトロジーについて細かく解説しています。
日本で初めてのオルソケラトロジーに関する解説書です。
ヒトは宇宙で進化する―無重力とからだの不思議な関係
三井石根 著 / ポプラ社
宇宙に行くと、身長が伸びて足が細くなる・・・など、宇宙空間で人間の体の変化をやさしく解説します。
果てのない不思議な宇宙と宇宙医学について、みなさんもいっしょに解き明かしませんか?
オルソケラトロジー・ハンドブック
オルソケラトロジー・ハンドブック
T.D.Winkler・R.T.Kame 著 / 三井石根 監訳 / 医歯薬出版
手術を行わず特殊なデザインが施されたコンタクトレンズのみを使用する近視や乱視の治療法が、オルソケラトロジー。
角膜の構造や、オルソケラトロジーの理論と実際的技術を症例を交えて詳細に記しています。